導入3か月で毎月約900時間、年間10,000時間もの業務時間短縮に成功
回答精度の高いChatAIだからこそ、利用者のアイデア一つで多彩な活用幅を実現
建築用塗料の研究・開発・製造・販売までを手掛け、住宅塗装の営業支援ネットワークも展開する『株式会社アステックペイント』(以下、アステックペイント)。業界初となる「直販体制」を採用し、施工品質の優れた塗装店とのネットワークづくりにも注力し、現在では3,500社以上の取扱店を誇る。『超低汚染リファインシリーズ』など、美観性と遮熱性を極めつつ、業界最高峰の低汚染塗料の自社開発に成功するなど、外壁塗装の観点から、美しさを保ちながら建物の寿命を延ばす塗料の自社開発に挑み続けている。
“外壁に革命を起こす塗料の開発”を通じて、時代のニーズに即したさまざまなサービスを提供する同社では、社内DXにも注力。“生成AIを業界で最も活用する会社になる”という方針を打ち立て、早くから生成AIツールの導入に向けたリサーチを行い、2024年2月にはChatAIを導入した。ここでは、活用からわずか3か月で大きな成果を出している同社の導入の背景、活用方法などに迫っていく。
導入背景
“業界で最も生成AIを活用する”ことを方針にChatAIの導入を決定
高度なセキュリティと優れたユーザビリティ、回答精度の高さに加えて、従量課金がかからず導入コストも安価な点も大きな魅力に
かねてより業務の生産性向上をめざしてデジタル領域への投資を重要視してきたという『株式会社アステックペイント』。生成AIが話題になった当初も、その流れをいち早く着目していた同社では、DX推進プロジェクトチームが主体となり、業務でどのように活用できるか?社内で生成AIを使うにはどのような基盤を作る必要があるか?などの議論をスタートしたという。
猪口氏は「情報感度の高いメンバーは、早くから生成AIを使い始めていて、活用できる業務範囲はかなり広そうだという感触がありました。生成AIツールの選定を始めたのは2023年の11月頃。中でも、わかりやすくて使いやすいユーザビリティと多彩な機能面、そして高度なセキュリティ面からユーザーローカル社のChatAIの導入を決定しました」と導入前の状況を振り返る。
ChatAIの決め手については、「管理画面のわかりやすさ、扱いやすさに加えて、キーワード検索をしたときの回答精度がとても優れていました。そのうえで、導入コストも安価で費用対効果を見込むこともできました。特に、生成AIを活用するうえで、弊社では“使ってもらわないことには始まらない”と考え、会話数(利用頻度)をKPIとして設定しましたが、会話数が増えても従量課金が発生しない点は大きな魅力でした」という。
同じくプロジェクトチームの田口氏に、導入の進め方はどのような流れだったのか?と伺うと「まずは、デジタル部門をはじめとした利用対象者に、プロンプトの作成や、機能の活用方法など説明を行い、利用してもらいました。実際に使ったメンバーの手応えも早々に得ることができたのは良かったと思います。またユーザーローカル社のChatAIではトライアル期間があり、トライアル期間の中でほとんどの機能を体験することができたので、使うほどに利用シーンが広がるなと感じました」と、トライアルでの大きな手応えを得て、2024年2月に導入し、人事部や総務部など全社的な活用を進めていったという。
トライアル提供の継続や条件は変更されることがありますのでご了承ください
活用方法
検索の代替に始まり、関数の作成、YouTubeの台本作成まで
ほしい回答をピンポイントで得ることができる回答精度の高いChatAIだからこそ、利用者のアイデア一つで多彩な活用幅に
田口氏の所属しているデジタル部門では、導入直後にChatAIが浸透した。「既にChat AIをさまざまなシーンで活用しています。メールマガジンの原稿やSNS投稿文の作成、校正に加えて、スケジュール管理(目標に対しての効果的なタスク振り分けや業務リスト作成時のチェックなど)に活用しているメンバーもいます」とは田口氏。
また、「コードの作成・確認・関数のチェックなどにWEBブラウジング機能を活用しています。これまではWEB検索でひとつひとつ調べなければいけないうえ、正しい回答にたどり着かないことも多くて…。ChatAIでは、やりたいことをピンポイントで回答してくれるのが魅力ですね。回答精度の高さが使いやすさに直結することを実感しました。今ではかなり業務が楽になっています」と笑顔を見せる。
他にも同社では、自社で企画構成・撮影・編集まで内製しているYouTubeチャンネルの脚本構成などにもChatAIを活用している。猪口氏は「弊社で運営しているYouTubeは、基本的には社員が動画の企画・構成を手掛け脚本も作っているのですが、企画のアイデア出しやトークテーマの流れのチェックなどに使っています。それ以外にも、文章校正や資料作成、面談ロープレなど、ChatAI利用方法は多岐にわたりますが、生成AIは必ずしも正解を出してくれるものではなくハルシネーションが起きるということは、徹底して伝えています。あくまでも人がファクトチェックすることを前提に使うことで、業務の精度だけでなく活用幅も広がると考えています」と語る。
また、管理画面を日々チェックし運用改善にも努めている。猪口氏は「管理画面のユーザビリティが優れていて、とても使いやすいという印象です。部門ごとに利用統計を細かくグラフ化するのも手軽。ワードクラウドでは、一つひとつの利用履歴を追うことなく頻出しているワードが文字色や大きさで傾向がビジュアルで確認できるので、利用状況が直感的に把握できるので、とても便利です」という。
効果・成果
ChatAI利用者の半数ほどが、1日当たりの業務時間45分以上の削減に繋がったと回答
全社では1か月で約900時間、年間で10,000時間もの削減に繋がるというシミュレーション結果も
導入から3か月の成果は、利用者へのアンケートをもとに算出。まずは「1日あたりの業務時間がどの程度短縮されたか?」という質問では、約半数もの利用者が45分以上の時間削減を実現できたという。
田口氏は「システムやプログラムなどの業務では、検索時間が大幅に削減され、業務時間は3分の1ほどに削減されたと感じています。加えて、今までは、社内から新しいシステムの開発や既存システムの改善等の要望があった際に、担当者一人だと開発方法などがわからず実現ができなかった場合がありました。ChatAI活用するようになってからは、担当者がわからないことがあってもChatAIに相談をしながら開発を進めることができるようになり、社内の要望に答えられることが増えました。情報部門に限らず、総務や人事でも一人では手に負えなかった業務を、ChatAIのサポートで実現できるようになったのはとても大きな効果です」と手ごたえを語る。また、利用者の業務削減時間を加重平均で算出したところ、1か月で約900時間、年間では10,000時間以上もの削減に繋がるというシミュレーション結果も。
猪口氏は「ChatAIでは“こういうことをしたいです”という具体的に求める問いに対して、プログラムや校正ではピンポイントな回答を、企画案や文章の構成案については、さまざまなアイデアや意見を多角的に出してくれるので、業務効率化だけでなく、業務の解像度、生産性の向上にもつながっていると感じています。また、全社的に“ChatAIを使うことで効率化できる業務は何だろう?”と考える風潮が醸成されてきたことも効果です」と話す。
今後の展望については「大いに活用できる部署と、活用するまでに時間がかかる部署があります。例えば研究開発部門には、高品質で高性能な塗料製品を追求するために、各材料のスペック、材料の組み合わせのパターンや配合比率、それぞれのコストなど、様々なデータがあります。こういったデータとChatAIと連携することで、より自社の業務に合った活用方法の検証を進めています。」と猪口氏。
田口氏は「より多くの方に使いこなしていただきつつ、これから入社する新卒社員への説明会にも注力していきたいですね。また、日常的にやり取りの多いソースコードやリファタリングなどの質問が、先輩や上司に質問せずともChatAIで解決できるようになれば、さらに生産性の向上と業務効率化につながると考えています」とさらなるChatAIの活用を目指していると語った。
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